心電図とは、心臓の拍動に伴って発生する電気現象を体表面からリアルタイムで記録したものです。

心電図

記録するときには、両手足に4つのクリップと胸に6つの電極をつけ、安静にしてもらいます。記録にかかる時間は数分で、苦痛を伴うことはありません。

心電図は、心臓の電気現象を観察する検査なので、本来は心臓のリズム(不整脈があるか)を調べる検査といえるでしょう。しかし、それだけでなく、心肥大や心臓の虚血(狭心症発作)や壊死(心筋梗塞)、変性(心筋症)などがあるときには、心電図で「ちょっとした兆し」が見つかり、それが心臓病が見つかるきっかけになることがあります。

私自身、心電図とは「影絵」のようなものだと思っています。

影絵

心電図では、心臓そのものを「直接みているわけではない」ですが、心臓のことを「全体的に眺める」ことができます。
心臓に何か病気があるときには、心電図で『何か』気になる所見があるものです。
専門医の目でこれらの所見を見出して、検査をすすめると、思わぬ心臓病が見つかることがあります。
また、かかりつけ医のところで「元気な時」の心電図を記録していると、急性心筋梗塞など心臓病になったときに、治療の参考にすることができます。

定期的に調べて比較していくと、心臓病の「前触れ」の変化に気づきやすくなります。
具体的には、高血圧性心臓病や心筋症などの早期発見につながることがあります。
逆に、検診の心電図が正常だから「100%心臓病がない」とは言えませんので、ご注意ください。